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出鱈目(でたらめ)の意味・語源・類語は?漢字の由来や嘘との違いも!

刑事ドラマで「デタラメ言ってんじゃないよ!」なんて、刑事さんが机をバーンとたたきながら言ってる取り調べシーン。見たことあるの、私だけじゃないですよね?

なんとなく、“適当なこと”みたいなニュアンスなのかなーって思っていたのですが、本来はどんな意味なのか気になったので、調べてみました!

出鱈目の意味は?

出鱈目は“でたらめ”と読みます。“デタラメ”ってカタカナで書いてある場合や“でたらめ”と平仮名で書くことも多いですよね。

辞書を引いてみると

  • いいかげんな思いつきで、ものを言ったり、おこなったりすること(小学館 新選国語辞典 第八版)
  • 根拠がないこと。首尾一貫しないこと。いいかげんなこと。また、そのさまや、そのような言動(小学館 デジタル大辞泉)
  • 筋の通らないことやいい加減なことを言ったりしたりすること(さま)。また、そのような言葉(三省堂 大辞林)

とありました。

辞書によって若干のニュアンスの違いはありますが、共通しているのは、“いい加減なこと”という点です。

なので、まずはざっくり“いい加減なこと”という意味で覚えておけば、間違いなさそうです!

出鱈目の語源は?

“出鱈目”の語源として有力なのは、江戸時代行われていた賭け事の言葉として生まれたという説のようです。

江戸時代、一般的な賭け事の一つに、サイコロを振って出た数(目)を当てる“さいころ賭博” がありました。

時代劇で「半か丁か?!」なんてやってるシーンがありますが、アレです。

今でも、すごろくで、さいころを振って出た数の分だけ進むことを「さいころの目の数だけ進む」と言ったりしますよね。

“目”には本当に色々な意味があるのですが、”出鱈目“の”目“は、この、”サイコロの目“の意味からきているようです。

そして、”出鱈目“の”でたら“は、”出たら“。本来、サイコロを振る前に予想して、目を当てるのがさいころ賭博のルールですが、どうやら、「出たら、その目ってことで、まぁいいや」といった風に、きちんと予想せずに行き当たりばったりゲームを進めることを”出鱈目“と言うようになったようです。

そこから転じて、《さいころを振って、出たその目のままにする意(小学館 デジタル大辞泉)》となり、現在の使われ方になってきたようです。

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出鱈目の類語は?

では、“出鱈目”と同じような使い方をする言葉には、どんなものがあるのでしょうか?

角川文芸出版 『類語国語辞典』で”出鱈目“を検索すると、

  1. 道理にはずれていること
  2. 勝手気ままにふるまうさま
  3. 実際以上に誇張して話すこと

の三種類に大きく意味を分類し、それぞれの似た意味を持つ言葉が紹介されています。

例えば、

  1. の意味でつかわれる際の類語には・・・無茶苦茶(むちゃくちゃ)・みだり・変則 など
  2. では・・・身勝手・気まぐれ・奔放 など
  3. では・・・おおげさ・はったり・まことしやか など

です。

こうやって類語をみてみると、“出鱈目”は思っていたより、幅広い意味合いを持つ言葉なのだなぁと感じました。

出鱈目の漢字の由来は?

なんといっても気になるのが“出鱈目”の漢字の由来です。漢字にすると、ぱっと見にもすごくインパクトのある字面ですよね?!

どんないわれがあるのだろう?とワクワクしながら調べてみた結果は・・・・

なんと、残念ながら、どの辞書を引いても当て字ということでした。

当て字というのは、漢字のもともと持っている意味合いとは全く関係なく、その漢字の読みを借りている、ということなので、漢字とその単語との意味的なつながりは無い、ということになります。

ちなみに、当て字で表すものには【天麩羅】(てんぷら)や【滅茶苦茶】(めちゃくちゃ)、同じく“鱈”の漢字を使った、【矢鱈】(やたら)などがあります。

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出鱈目と嘘との違いは?

“出鱈目”と、とっても似ているように思えるよく使う言葉に“嘘”という表現があります。“出鱈目”と”嘘“はどのように使い分ければいいのでしょうか?

辞書を引くと、“嘘”の意味は「①事実ではないこと(中略)②正しくないこと。まちがい(中略)③・・・しないのは不適当だ(小学館 新選国語辞典 第八版)」と書いてあります。

まず、”嘘“の③の使い方は”出鱈目“にはないので、”出鱈目“はこのような使い方をすることはできません。

では、①と②の意味合いではどうでしょうか?

下の例文のように、“出鱈目”は“嘘”というニュアンスもありつつ、必ずしも事実に反していない(結果的に事実に反することはなかった)場合でも使える言葉と言えます。

例えば

〇数学のテストで出鱈目な答えを書いたのに、正解だった。⇒自然な表現

×数学のテストで嘘の答えを書いたのに、正解だった。⇒意味が通じない

また、”出鱈目“は「いきあたりばったり」なニュアンスが強い一方、”嘘“という言葉は計画性を表現する文章の中で使うこともできます。

例えば

×彼は入念に下調べをして出鱈目を言った。⇒不自然な表現

〇彼は入念に下調べをして嘘をついた。⇒自然な表現

となります。

つまり、“出鱈目”という言葉は、事実に反するかどうかに関わらず、計画性のないいい加減な言動を表す際使うのに適した表現だと感じました。

逆に、“嘘”という言葉は、「事実に反する」事に最大の意味があり、計画性の有無は関係ない表現だということができると思います。

出鱈目の英語表記は?

では、”出鱈目“を英語にするとしたら、どんな単語を使えばよいのでしょうか?プログレッシブ和英中辞典(第3版)によると、”出鱈目“の意味を①意味のないこと②いい加減とのグループに分け

①・・・ nonsense(ナンセンス)

②・・・ inaccurate(不正確な・ずさんな)/haphazard(いきあたりばったり)/unstable(不安定な・変わりやすい)

などの英単語を紹介していました。

nonsense(ナンセンス)は日本でも聞きなじみのある単語ですよね。他の単語は正直、ちょっと難しいなと思いましたが、これを機会に覚えていきたいと思います!

いろいろ調べる中で、“出鱈目”は幅広いニュアンスを含む、面白い言葉だと感じました。なかなか、今までは普段の生活で使う機会のない言葉でしたが、これからはきちんとした意味で”出鱈目“を使ってみたいと思います!

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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