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謳歌の意味や読み方は?例文・類語・英語表記・満喫との違いも!

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先日会社に、「おかげさまでセブ島を謳歌しました。皆さんで召し上がってください」と、なんともうらやましいメモ付きのお土産が。

でも、このメモ、なんとなく違和感ないですか?

自分は、“セブ島を謳歌”って表現にちょっと違和感が・・・

今回はこの違和感の原因、調べてみたいと思います!

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謳歌の意味や読み方は?

では、始めに“謳歌”の意味と読み方を確認します!

【謳歌】おうかの意味(各辞書)

1 声を合わせて歌うこと。また、その歌。
2 声をそろえて褒めたたえること。
3 恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うこと。
(小学館『デジタル大辞泉』)

1  多くの人が声をそろえてほめたたえること。喜びなどを言動にはっきり表すこと。
2  声をそろえて歌うこと。また、その歌。
3  うわさすること。また、うわさ。
(三省堂『大辞林 第三版』)

・声をそろえてほめたたえること。また、めぐまれた境遇にある充足感を、はばかることなく表し、楽しむこと。
(ベネッセコーポレーション『ベネッセ国語辞典 電子特別編集版』)

・〔もと賛歌の意〕おかれた状況に十分に満足して楽しんでいると察せられること。
(三省堂『新明解国語辞典 第七版』)

【“謳歌”意味のまとめ】

<読み方> おうか

<意味>

恵まれた状況であることをほめたたえ、皆で喜び、言動に表しながら、楽しむこと。

②声を合わせて歌うこと。また、その歌。

③噂をすること。また、うわさ。

現在、最も一般的な使われ方は①ですよね。

そして、注目したいのが、上に引用した、各辞書の説明の太字部分です。

「そろえて」「みんなで」など“大勢で一緒に”というニュアンスが“謳歌”には含まれるのですね。

ちなみに、あまり使うことのない【謳】ですが、この字には「節をつけて歌う」「声をあわせて歌う」といった意味があります(角川書店『角川新字源』より)

謳歌の正しい使い方の例文は?

では次に、“謳歌”がどのように使われるのか見てみたいと思います。

上の①の意味での使われ方で、最も代表的といえるのは、上の意味調べでみた辞書すべてに記載があった、

・「青春を謳歌する」
(小学館『デジタル大辞泉』/三省堂『大辞林 第三版』/ベネッセコーポレーション『ベネッセ国語辞典 電子特別編集版』/三省堂『新明解国語辞典 第七版』)

 

との表現ですね。

日常生活でも使われることが多い言葉で馴染み深いです。

また、他に代表的な例文として、

・「平和を謳歌する」
(小学館『デジタル大辞泉』/三省堂『新明解国語辞典 第七版』)

 

という表現もあげられます。

青春も、平和もどちらも1人では謳歌できず、みんなと一緒にでなければ謳歌できない、というのは、普段何気なく使われている、謳歌の面白いニュアンスですね!

また、②③の意味で使われるのは古い表現の場合のようで、

②「或は之を諷詠し、或は之を―し」
〈柳河春三編・万国新話〉(小学館『デジタル大辞泉』)

③「洛中に-し、山上に風聞す/平家 一本・延慶本」
(三省堂『大辞林 第三版』)

 

といった、古い作品が例文として挙げられます。

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謳歌の類語は?

では“謳歌”と似た表現にはどのようなものがあるのでしょうか?

謳歌の類語

①の意味合い
・ほめる ・たたえる ・称賛
(以上 角川学芸出版『類語国語辞典』より)
・満喫  ・堪能  ・精一杯楽しむ
(以上 情報通信研究機構「日本語WordNet」より)

②の意味合いでは
・唱和  ・合唱  ・声を揃える
(以上 情報通信研究機構「日本語WordNet」より)

③の意味合いでは
・ゴシップ  ・世間口  ・外聞
(以上 角川学芸出版『類語国語辞典』より)

 

といった例が挙げられてます。

謳歌の英語表記は?

続いて、“謳歌”を英語で表現する場合を見ていきたいと思います。

謳歌の英語表記

・熟語
〔~を謳歌する〕 sing [chant] the praises of~
〔青春を謳歌する〕 openly enjoy the joys of youth
(以上 研究社『新和英中辞典』より)

〔あなたは自由を謳歌するでしょう〕 You will probably glorify freedom.
(「Weblio Email例文集」より)

・単語
【chant】…歌、詠唱。サッカーの応援歌も「チャント」と呼ばれますよね!
【praises】…元の形は「praise」。称賛する、ほめる。
【glorify】…栄光をたたえる。賛美する。

英語の表現を確認する中で、 “謳歌”は一つの英単語で言い表すのは難しい、日本語ならではの表現であることがわかります。

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謳歌と満喫の違いは?

最後に “謳歌”と“満喫”の違いについて調べてみたいと思います。

【満喫】まんきつ
1 存分に飲み食いすること。「新鮮な魚介を満喫する」
2 十分に楽しむこと。「釣りの醍醐 (だいご) 味を満喫する」
(小学館『デジタル大辞泉』)

①十分に飲み食いすること。 「山海の珍味を-する」
②十分に楽しみ、心ゆくまで味わうこと。また、欲望がみたされ満足すること。 「京都の秋を-する」 「山気を-した」
(三省堂『大辞林 第三版』)

【1】十分に飲み食いすること。「秋の味覚を―する」
【2】十分に味わって満足すること。「古都の風情を―する」
(ベネッセコーポレーション『ベネッセ国語辞典 電子特別編集版』)

ざっくりまとめると、満喫”の意味は「十分に食や楽しさを味わうこと」といえます。

“謳歌”と“満喫”の使われ方をまとめるとこうなります!

人数 主にどんなことを どのように
謳歌 みんなで ・平和・自由などの「状況」
・青春・人生などの「期間」
※抽象的・概念的な事柄に使う
外にだして、皆で表現する
満喫 一人で/複数で ・「状況」
・魚介など「もの」
※具体的な事柄にも使う
味わう=自分自身の中でかみしめる

 

これまでの例文などから、このような使われ方の傾向の違いがあることが分かります。

具体的には「露天風呂を楽しむ」は

×「露天風呂を謳歌する」…違和感のある表現

〇「露天風呂を満喫する」…違和感のない表現

 

一方「皆で青春を楽しむ」は

〇「皆で青春を謳歌する」…違和感のない表現

△「皆で青春を満喫する」…やや違和感を覚える表現。「海に行って」など具体的なエピソードとともに使用するなら違和感なし。

 

また「自由をたのしむ」は

〇「自由を謳歌する」

〇「自由を満喫する」

 

と、どちらでも違和感なく使えますよね。

私が、「セブ島を謳歌」という表現に違和感を覚えたのは、「セブ島」という“状況”でも

“期間”でもないものに“謳歌”が使われていたからなのかもしれません!

まとめ

“謳歌”の意味や特徴についてまとめると、

①恵まれた状況であることをほめたたえ、皆で喜び、言動に表しながら、楽しむこと。
②声を合わせて歌うこと。また、その歌。
③噂をすること。また、うわさ。
(②・③は古い使い方。現在は主に①の意味で用いられる)

・「みんなで」というニュアンスがある
・喜びを「体や声で表現する」というニュアンスがある
・“状況”について使われ、具体的な事柄(「露天風呂」「チョコレート」など)と使うと違和感がある

上記のようになります。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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